イギリスの地方

イギリスと聞くとまず何を思い浮かべるだろう。

 

パブ、イングリッシュガーデン、湖水地方、教会、バッキンガム宮殿、サッカー・・・

どこの国もそうかもしれないが、訪ねる前と後では大きく印象が変わる。

見聞きしたことが自分の一部となり、様々な景色に愛着がわいてくる。

 

ストラトフォード・アボン・エイボンにあるシェクスピアの生家。

16世紀に建てられた建物で、曲がった木組みを特徴とする伝統が受け継がれている。

手入れの行き届いたイングリッシュガーデンが美しい。

 

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ロンドン

バッキンガム宮殿衛兵交代式

 

午前11時にセントジェームズ宮殿とウェリントン兵舎を出発した衛兵が、バッキンガム宮殿前に午前11時30分ごろ到着し、新旧の衛兵が交代する。

 

イギリスを訪ねてから紅茶がより好きになった。 眠気さましや気分転換にはコーヒーだが、イギリス滞在中は紅茶ばかりを飲んでいた。 イギリスで飲む紅茶は、同じブランドでも何が違うのだろうか味わいが深い。

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ウィンブルドン

息子家族がロンドン滞在中の1917年と1919年にウィンブルドンを観戦した。

1917年はNo.1コートを1919年はセンターコートを確保し、胸を躍らせながら日本を飛び立った。

 

1917年は錦織やナダルのプレーを楽しみ、テニスの聖地でのボールの打球音や観客のどよめきにさえ感激した。1919年はセンターコートの第一試合でジョコビッチを観戦後、第二試合に登場した大坂なおみを応援したが、全米オープン、全豪オープンで優勝した女王の勢いは続かず、第一回戦であっさり敗退し悔しい結果となった。

 

その悔しさは翌日の錦織の試合の応援に向けられ、夜明け前の会場にタクシーで駆け付け、前日から順番待ちしているテント組の後ろに並んだ。 夏のロンドンは日中30度を超える日もあるが、朝はダウンが必要なほどの寒さである。 日の出前から並ぶなど、今ではよい思い出である。

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ナローボート

ナローボートは、イギリスに張り巡らされている3500kmにも及ぶ内陸水路を行きかうホテルボートのこと。

約200年前、産業革命時に運搬手段として時代を支えた内陸水路は、蒸気機関車の出現とともに忘れられていたが、カントリーサイドと古いものが大好きなイギリス人の手で観光用として甦えった。

 

ブラウン夫妻が長年かけて改装した真っ赤でおしゃれなナローボートは、宿泊してみるとなかなか工夫されたコンパクトな構造になっている。  Kidderminsterを出て、のんびりと田園風景を楽しみ、ロックを4つ下りStourport in Seven で停泊し、お奨めのパブでカントリーディナーを堪能する。 翌日は同じ航路を戻り、昼過ぎに Kidderminster に到着した。 人の歩くスピードより少し速いぐらいのスピードでゆったり進むボートを、サイクリングの人たちが風をきりながら 「ハロー!!」 「ハブ ア ナイスデイ !!」 と声をかけ追い越していく。 川の水面には新緑の木々が映りこみ、時の過ぎるのを忘れるほど。 クロスする鉄橋の上では蒸気機関車の乗客が、手を振りながら通り過ぎていく。 究極のスローライフである。

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