なおみ人気、豪でも爆発 あす決勝 愛される人柄、応援一色 の文字が新聞に踊った。
大坂選手は日本人離れしたパワフルなプレーが魅力だが、飾らない表情やユーモアあふれるスピーチがなんともチャーミングだ。
19日の3回戦ではラリー中に転倒し、主審に「大丈夫?」と心配されると「ノー!」と冗談で返し、会場が笑いで包まれた。 準々決勝の23日は、祖父の誕生日。 試合終了後にテレビに向かい「おじいちゃん、お誕生日おめでとう」とお祝いを送り、その後の記者会見で、粘り強くなった理由を問われると「私の精神年齢も3歳から4歳になった。 私にもハッピーバースデー」と答えた。
準決勝の24日、試合後のインタビューで暑さのために屋根が閉められたことを問われると「暑いのが好きなのに残念。屋根が開いていると私が輝く日だと思えるから」と話した。 なんとユーモアにあふれたキュートな答えだろう。
全米大会に続く2連勝を目指していた大坂は、ウィンブルドンを2度制覇しているチェコのペトラ・クビトバと決勝戦を戦った。
第1セットはタイブレークの末に先取したが、第2セットでチャンピオンシップポイントに手をかけながら落とし、どうなることかとハラハラさせられた。 第3セットは、1-1で迎えた第3ゲームをブレークで奪い、5-4で迎えた第10ゲームではいきなりサービスエースで決めた。 最後となったサーブは、チャレンジの要求があったが判定の結果、チャンピオンシップポイントとなり試合が終わった。 判定結果を祈るように見守っていた大阪だが、「イン」の判定が出るとその場にうずくまり勝利の喜びをかみしめていた。
大坂は昨年の全米オープンに続き、四大大会2連勝の偉業を達成した。 世界ランキングも4位から男女を通じてアジア勢初となる1位に駆け上がった。 なんとも誇らしい!!以下のインタビューが大阪の成長を物語っている。
・第2セットで3つのマッチポイントを逃した。どのように気持ちを切り替えたか。
「相手のサーブだったのでキープされるのは仕方ないこと。世界最高峰の相手とやっているのだから、それほど楽に勝てるはずがない。第3セットはまたゼロからのスタート。このまま立て直せなければ、後で試合を見直して泣くことになる。後悔だけはしたくない。去年は4回戦で負けたのが今年は決勝まで来られたのだから、その幸せを感じてプレーしようと思った」
「最終セットは空っぽの状態でプレーしていた。ロボットみたいに、練習してきたことを実行していた。一喜一憂して余計なエネルギーを使いたくないというのもあった。勝利がみえてくると事の重大さに気が付いて、またカモンと叫んだりしたけど」
大坂をはじめとする日本勢の活躍に拍手を送り、息子家族が駐在するウィンブルドンで応援しよう!!と決めた。 ウィンブルドン大会の観戦チケットをサイトでチェックしたが、大坂なおみが優勝を決める前は、同一コートの同一ブロックを検索している人はたった2名だったのに勝利の直後には244名にもなった。 大坂を応援するみんなの歓声と熱気が伝わってくるようだ。