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朝比奈 太刀洗(たちあらい)

朝比奈切通は、執権・北条泰時が開通させた朝比奈から六浦港に通じる峠道で、国の史跡になっています。鎌倉時代の六浦は塩の産地で、切通は「塩の道」と呼ばれていました。

 

十二所神社バス停から滑川の支流大刀洗川に沿って上流に進むと、左側の岩間の竹筒から水が流れ出ています。梶原景時が頼朝への謀反を企てた上総広常を討った太刀を洗ったと言われている水で、鎌倉五名水の一つになっています。

石碑

朝比奈切通の由来が書かれた石碑です。

 

「鎌倉七口の一つにして 鎌倉より六浦へ通ずる

   ・・・に當り大切通 小切通の二つあり・・・」

三郎の滝

朝比奈は、古くは朝夷奈と書かれていました。

 

鎌倉幕府の御家人で大変な力持ちだった朝比奈三郎義秀が、一夜にして道を切り開いたという言い伝えがあり、この滝は「三郎の滝」と名付けられましたが、実際には執権・北条泰時が自ら工事監督をし、乗馬に土石をのせて運ばせたという記録が残っています。

切通

途中からは沢伝いの登り坂となります。岩盤状になった道の上を水が流れて来るので滑りやすいです。

熊野神社

峠を越え坂道を下ると分かれ道があります。右の道を進み階段を上がると熊野神社です。熊野神社は、鎌倉幕府の鬼門を守る神社です。

切通

分かれ道をまっすぐ進むと、両側に岩壁がそそり立つ切通しが現れます。
切通は現在、土砂崩れのため通行止めになっています。

 

「令和元年9月3日大雨災及び台風15号により発生した倒木及び土砂崩落の影響で、朝夷奈切通(市道朝比奈237のうち、朝夷奈切通入口から鎌倉市との境界まで)を通行止めとしています。開通は未定です。」 令和2年12月14日横浜市

切通辺り 十二所神社

比奈切通のすぐ手前にある神社です。村の鎮守とされた神社で、手入れの行き届いたとした境内には祠などがあります。

 

そのほかこの辺りには、明王院、光触寺などがあります。

一条恵観山荘 

江戸時代初期、後陽成天皇の第九皇子であった一条恵観によって京都西賀茂に建られた別邸の茶屋を1987年鎌倉に移築したものです。

 

庭石や枯山水も建物と共に移され、当時と同じように配置されました。 鎌倉の地で京の雅を感じることができる場所で、国の重要文化財に指定されています。

恵観山荘 庭園

山荘を囲むように800坪の庭園が配され、脇には滑川が流れ、古都らしい景観を作っています。

恵観山荘 茶室

恵観公自身が設計した茅葺の茶屋で、四季折々それぞれの姿を見ることができます。

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