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鶴岡八幡宮 二の鳥居 

参道の若宮大路には、「一ノ鳥居」「ニノ鳥居」「三ノ鳥居」と三つの大きな鳥居があります。鎌倉駅前にあるのは「ニノ鳥居」です。

 

源頼朝が治承四年(1180年)に造営した当初は木造でした。 徳川家綱が石造に建替えましたが、関東大震災で倒壊してしまい、現在の「ニノ鳥居」 は昭和二年(1927年)コンクリートで再建されたものです。

太鼓橋

三ノ鳥居をくぐったすぐ前にある石橋です。源氏池と平家池を繋ぐ水路に渡された石橋で「太鼓橋」と言われています。創建当時は、木造で朱塗りだったため「赤橋」と呼ばれていました。

源平池

境内に入り右側にある池が源氏池で、左側にあるのが平氏池です。
源氏池沿いの「ぼたん園」に植えられた桜が水面に映えています。

 

「源平池」は北条政子が造らせたと伝えられています。源氏池には島が3つ、平家池には島が4つ浮かび、それぞれ産(三)と死(四)を表しています。源氏池の島には旗上弁天社があります。

旗上弁天社

 源氏池に浮かぶ島に建てられている社で、北条政子が建立したものと伝えられています。

 

源頼朝の旗挙げの折に、家運長久の守護神として弁財天が現れ、霊験があったと伝えられています。

斎館

源平池横にある立派な建物ですが、「ぼんぼり祭り」などの時以外、普段は公開されていません。

 

「ぼんぼり祭り」

立秋の前日から8月9日まで、鎌倉近在の名士たちによって揮毫された書画が雪洞に仕立てられ、境内に飾られます。

 

ぼんぼり祭の期間中には、夏越祭、立秋祭、実朝祭の三つの祭典が行われるほか、奉納の音楽会・俳句会・短歌会・茶会・華会などが開催されます。

舞殿

大石段の下にある舞殿は「下拝殿」とも言われています。大石段は60段あり、上には桜門、その奥に拝殿とつながった本宮があります。

 

鎌倉祭りでは「静の舞」が披露されます。源頼朝に追われた源義経の愛人である静御前が、源頼朝の命により、鶴岡八幡宮の回廊で白拍子の舞を演じたという故事に由来しています。

 

義経を想い詠んだ二首
 「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」

 「しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな」

大イチョウ

大階段の横にあった樹齢1000年ともいわれていた大銀杏でしたが、2010年3月の強風で倒れてしました。倒れた大銀杏は3つに切断され、根元に近い部分は7メートルほど離れた場所に移植され芽吹いており、残る2つも境内に保存されています。

 

源実朝が銀杏に潜んでいた甥の公暁に殺されたことから、隠れ銀杏と呼ばれていました。

丸山稲荷

本宮の西側の丘にある鶴岡八幡宮の末社です。鶴岡八幡宮で最も古い室町期の建物で、由比若宮からの遷宮前から祀られていたことから、「地主稲荷」とも言われてます。

 

現在の社殿は、明応九年(1500年)に造営されたものと言われ、重要文化財に指定されています。

楼門

拝殿の前にある二階建ての門で、回廊につながっています。

 

楼門に掲げられた額の「八」の字は、神聖な神の使いとされている二羽の鳩で表現されています。源氏の幟旗にある「八幡大菩薩」の「八」も鳩で描かれていました。

本宮(上宮)

大石段上にある、黒漆塗極彩色の社です。

 

上下宮をはじめ八幡宮の建物は度重なる火災に見舞われますが、江戸幕府を開く前の徳川家康が修理造営を行い、息子の秀忠にも受け継がれました。現在の本宮は、徳川家斉が再建したもので、国の重要文化財に指定されています。

若宮(下宮)

若宮も国の重要文化財に指定されています。先代の若宮は、荏柄天神社に移築され社の本殿とされています。

白幡神社

正治二年(1200年)北条政子が朝廷から「白旗大明神」の神号を賜り創建しました。

 

以前は上宮の西側にありましたが、明治十八年(1885年)若宮東側の薬師堂跡に移され、源実朝を祀る柳営社と合祀されています。

鎌倉国宝館

鎌倉時代から室町時代を中心とする絵画、彫刻、工芸、書跡、古文書など様々な文化財を保管、展示しています。

 

禅宗文化、宋元文化の影響を受けるものが多く、市内の社寺から寄託されている国宝、重要文化財が多数収蔵されています。

 

1974年には、氏家浮世絵コレクションを館内に設立し、肉筆浮世絵百数十点のコレクションも保管、展示を行っています。

源実朝歌碑

国宝館のそばにある第3代将軍実朝の歌碑です。歌人として名高い実朝の歌碑は鎌倉にいくつかありますが、この石碑は関東大震災で倒壊したニノ鳥居の一部を利用した最大のものです。

 

 「山はさけうみはあせなむ世なりとも 君にふた心わがあらめやも」

 

ゆかりの文人

林不忘、小林秀雄、小杉天外、大佛次郎、今日出海、海音寺潮五郎など

 

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