龍口寺

龍口寺 仁王門

日蓮宗の開祖日蓮が文永八年(1271)に処刑されそうになった刑場跡に、延元二年(1337)弟子の日法上人が草庵を開き、自作の祖師像(日蓮像)と首敷皮を置いたのが龍口寺の始まりです。



山門

山門は元治元年(1864年)竣工されました。門を飾る8枚の彫刻は中国の故事が彫られています。


鎌倉幕府の反感を買った日蓮聖人は捕えられましたが、処刑の直前、江の島の方から光の玉が飛来し、役人は目がくらみ伏し倒れ、処刑が中止になったと伝えられています。



本堂

天保三年(1832)に建立された欅造り、銅版葺の本堂です。寺の創建は日法上人ですが、のちの延文二年(1357)に六老僧が、豪荘な伽藍の大寺を建立しました。

 

御本尊、持国天、毘沙門天、六老僧の像、刑の執行時にすえられた敷皮石などがあります。

仏舎利塔

裏山の頂にある仏舎利塔は、昭和四十五年(1970)に建立されました。天気の良い日には富士山、江ノ島、相模湾を眺めることが出来ます。

 

 

七面堂

江戸時代に身延七面山の七面大明神を勧請した時に、建てられたお堂です。七面天女は、吉祥天、弁才天だとも言われています。

 

近くには日蓮上人が捕らえられ一晩囚われていた土牢があり、中には日蓮上人の銅像が祀られています。

 

妙見堂

将軍吉宗の時代の享保五年(1720)に建立されました。欅造りの銅版葺で、龍ノ口法難における光の松の材木でつくられた妙見大菩薩が祀られています

 

大書院

昭和初期に信濃国松代藩(長野県)の藩邸を移築した建物であると伝えられています。松代藩藩邸の建物が明治になって養蚕で財を成した窪田家に引き取られ、昭和初期に「龍口寺」に移築されました。

 

五重塔

明治四十三年(1910年)竣工された五重の塔です。木造ケヤキ造で、全国的にも数少ない明治期の五重塔で、最上階の垂木は放射状になっています。

神奈川建築物百選の一つで、彫刻は一元安信が施しました。

 

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