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覚園寺 山門

1218年、鎌倉幕府2代執権北条義時が建立した大倉薬師堂が覚園寺の起源です。鎌倉宮の奥に佇む、北条家歴代の尊崇を集めた寺です。

 

2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公である、北条義時ゆかりの寺で、NHKから寺にご挨拶があったそうです。『源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男 二代執権・北条義時。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。』三谷幸喜脚本によるパワーゲームがテーマの大河です。

石塔

境内は、鎌倉の地形の特色である尾根と尾根の間に深く入り込んだ谷(やつ)になっています。

 

山門を入った左手に、十重の石塔があります。

庭園

境内および周辺は自然環境が保たれていて、昔の鎌倉の面影を最もよく残す寺といわれています。

 

境内は国の史跡に指定されており、手入れの行き届いた境内では、四季のお花を楽しむことができます。

灯篭

愛染堂前の庭園は石灯籠が置かれ、苔むしたお庭は心休まる静かな場所になっています。

愛染堂

門を入ると正面に見えるのが愛染堂です。現在の建物は、関東大震災後に再建されたものです。

 

中央にご本尊の愛染明王像、向かって右手に不動明王像、左手奥に阿あしゅく如来像が祀られています。

まことの鐘

大東亜戦争の戦没学徒の英霊を供養するため、昭和三十五年(1960年)に奉納された鐘で、東京・品川寺にも同様の鐘が納められています。

拝観受付

愛染堂の左側に入山のための受付があります。寺僧さんが境内の貴重な建造物を案内してくださいます。

 

一歩中に入ると時代を巻き戻したかのような静謐な空間が広がっていて、湿気のある谷(やつ)の空気が、タイムスリップしたような感覚にさせてくれます。

 

平日    10時 11時 12時 13時14時 15時

土・日・祝 10時 11時 12時 13時14時 15時

(境内での撮影は禁止されています)

受付内の参拝

「地蔵堂」

左右を「千体地蔵(千躰地蔵)」に囲まれ、重要文化財の木造地蔵菩薩立像(黒地蔵)が安置されています。

「千体堂(千躰堂)」

木造地蔵菩薩坐像が安置されています。 また、地蔵堂に入りきれない千躰地蔵をこちらでもお祀りしています。

「薬師堂」

北条義時が開創した大倉薬師堂に直結する覚園寺の歴史の軸となる建物です。

堂内には覚園寺本尊・薬師三尊像、鞘阿弥陀、賓頭盧尊者、伽藍神三体が安置されています。天井には、禅刹のように「丸龍」が描かれていますが、こちらは元禄期の改修に際して狩野典信が筆を執ったものです 。

十二神将は、薬師如来の従者として仏法を守る役割を果たしました。十二支に割り当てられ夫々の守護神となり、さらには十二支から演繹されて十二時間(子の刻,丑の刻・・・)にも割り当てられるようになりました。北条義時を救った戌神将も祀られています。

「開山塔・大燈塔」

境内の最奥部に、覚園寺歴代住持の墓所があり、二基の大きな宝篋印塔、背後には無縫塔がならんでいます。

「内海家住宅」

鎌倉・手広の名主であった内海家の住宅です。寄棟造、茅葺で、墨書から宝永三年(1706年)の建築と判明されます。内部は左手に広い土間(ニワ)を設け、床上部は下手が板敷の広間と台所、上手は畳敷きの2室(入側、オク)と納戸からなっています。

「棟立の井」

崖に横穴を開けて中から湧き出す石清水を貯める形の井戸で、切妻型の石屋根がついているため「棟立の井」といわれています。

「十三仏やぐら」

十三仏が収められています。中は高い天井になっており、正面の壁に13箇所の「仏龕(ぶつがん) 」があります。崩れが目立つ1箇所を除き計12体の石仏が収められています。残りの1体の石仏は、左手前の地面に置かれています。

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